校章
実科高等女学校時代は,八咫鏡の中に伊達家紋所に因んだ若竹の幹と葉を環状に図案化し,中央縦書に「岩実女」という三字を配した校章であった。昭和24年,県立の岩出山高等学校となるに及んで,若竹の葉を四枚,十字形に図案化し,中央に「高」という一字を配した校章に改められたが,伊達家ゆかりの竹の葉に伸びゆく青春を象徴した創立以来の伝統は引き継がれている。
竹の四葉は,竹という植物の持つ特性-根強さ(根性),適当な間隔にある節(節度),たくましい成長力(発展),伊達政宗公以来の歴史(伝統)をも象徴し,中央の「高」は竹の超俗的な高潔さにも通ずるものがあると言えよう。
校歌
伊達 宗雄 作詞
金子 登 作曲
1.ここ東奥の浄き郷 花渕山に黎明けて
今新しき歴史あり 若き友びともろともに
翼のかぎり天ゆかむ 高き希望強き精神
誠実の道のたゆみなく励まむ
我等岩出山高等学校
2.荒雄の川に狭霧たち 臥牛の丘に霜晴れて
智慧の燈火照らしつつ 倦まず求めむ学の道
直き心を術として 滾る力溢るる生命
真理の泉濁りなく努めむ
我等岩出山高等学校
3.樹陰の流れ豊かにて 新月明く光たつ
満ちくる血潮碧雲の 清き情感を朝夕に
己れ省みはぐくまむ 長き生命深き精神
沈む夕日になげきなく
永久に栄あれ岩出山高等学校
校歌の由来
実科高等学校及び高等女学校時代は小学校に併設されていた関係上校歌として正式なものはなかった。昭和24年県立移管になるに及んで,昭和28年1月31日,校旗とともに現校歌が制定された。作詞者伊達宗雄氏,作曲者金子登氏である。第一節では郷土ならびに新しく開けゆく世界とその歴史,そして若人にふさわしい遠大な希望,第二節では風土の上に立って知性の培養,そして素朴純真な郷土性による学問への努力,第三節では美しい人間感情の育成と学徒にふさわしい理念とがそれぞれの内容として歌いあげられている。
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